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1939-1959 評論

欺瞞は完璧である。それはあらゆる指導者たちの欺瞞にほかならない。かれらはかれらの部下たちの先頭に立って死地に赴くふりをするが、実はかれら自身がもっと長く生きのこれるように、かれらは部下たちを死地に送っているのである。トリックはいつも同じである。指導者は生きのこることを欲する。かれは生きのこるたびに一段と強くなるからである。もしかれに敵たちがいれば、ますます好都合である。かれはかれらのあとに生きのこる。たとえ敵たちがいなくても、かれには自分の部下たちがいる。いずれにせよ、かれは両方を利用する―順々に、あるいはいっしょに。敵たちをかれは公然と利用することができる。それがかれが敵たちをつくりたがる理由である。かれ自身の部下たちは密かに利用しなければならないのである。

※『群集と権力(上)』 エリアス・カネッティ(1905-1994) 岩田行一訳 法政大学出版局 P355
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