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1859 小説

興味津々で被告をじろじろ不躾に見る心理は、とうてい人間の品位を高めるものではなかった。判決がさほど厳しくないとなれば、つまり、残酷な条項が一つでも欠けるなら、その分、感興は失せる。生身の人間がこれでもかとばかり情け容赦なく嬲りものにされる光景を思い描いて、野次馬根性の大衆は期待に逸る。死ななくてもいいはずの人間が惨たらしく殺され、切り刻まれる景色が興奮を煽る。野次馬がえげつない関心をどう言い繕い、自己欺瞞のこじつけで飾り立てたところで、その根源は食人鬼の嗜好そのものである。

※『二都物語(上)』 ディケンズ(1812-1870) 池央訳 光文社古典新訳文庫 P104
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