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1957 小説


 ぼくは、来る途中、サウサリートという小さな漁村を抜けてきたので、最初の一言はこうなった。「サウサリートにはイタリア人が多いみたいだね」
 「サウサリートにはイタリア人が多いみたいだねだと!」やつは声をかぎりに叫んだ。
「あああああ!」体を叩きながらベッドを転げまわり、床に落ちそうになる。「パラダイスの言ったこと、聞いたか?サウサリートにはイタリア人が多いみたい?あああああ、はああああ!ほお!!わおー!ひぇー!」ビーツのように真っ赤になって大笑いしていた。「おい、おれを殺す気かよ、パラダイス、おまえって、ほんと、世界一おかしなやつだよ、来たか、とうとう来たか、おい、窓から来たんだぜ、見たかよ、リー・アン、きっちり指示にしたがって、窓から来た。あああ!ほおおお!」

※『オン・ザ・ロード』 J・ケルアック(1922-1969) 青山南訳 河出文庫 P99
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